3.「第三論文:エクストラ・ヒューマン=アポカリプス」[メッセージの一部抜粋]
SAINT CROSS HAS COME
古井智:画
クリスマスは、「イエス・キリスト」の降誕を祝う記念日として知られている。このクリスマスは、「ナザレのイエス」の生誕を祝う記念日としてあるだけではなく、ダビデが、「主の右に座すわが主」と呼び、『ヨハネの黙示録』の中では「ユダ族出身のライオン、ダビデの根」と形容された聖霊が、「ナザレのイエス」に降り立って「イエス・キリスト」としてのわずか三年間の「第二の生」が始められたことを祝う記念日としてあると言えるだろう。
クリスマス・イヴには、サンタクロースがプレゼントを届けにやって来るという寓話がある。このサンタクロースの名称は、「十字架の聖者」を意味する「セイント・クロス」がもじられた名称ではないかと思われてくる。だとするとサンタクロースとは、「イエス・キリスト」の比喩であり、ナザレのイエスに降り立った聖霊の比喩であり、いわばその童話的愛称と言えるのだろう。
サンタクロースにも喩えられた聖霊からの福音(ゴスペル)を最初に受け取ったのは、他ならぬナザレのイエスであった。その時のことが、「ヨハネによる福音書」の冒頭に、このように書かれていた。
(1:1)
はじめに、ことばがいた。
ことばは、神のもとにいた。
ことばは、神であった。
この方は、はじめに神のもとにいた。
すべてのことは、彼を介して生じた。
(新約聖書Ⅲヨハネ文書 新約聖書翻訳委員会訳/岩波書店 p3)
(古井智著『アポカリプス・ダイジェスト』などより)
|
4.歴史認識に関わる具体的な問題点へ
日本語トップページへ
(c) Satoshi Furui 2024
|